街につくとネレウスはすでにロイトスと一緒に待機していた。 「まったー?ロイトス?」 私は街に着くとネレウスはほっといてまずロイトスに挨拶した。 「俺には無しかよっ」 「そんなこと無いわよ、またせたわね」 「今来たとこだよ」 「じゃあ、別に言わなくったっていいじゃない」 今来て居ないのは分かっていたけどそこは一応スルーさしてもらっておいて。 「早く行きましょ、リートスへ向けて出発進行っ!」 「それはいいんだがな、少し気になることがあるんだ」 「あら?何なの?」 「そんなに心配ないと思うんだが…、一応情報を入れておきたいからパイタルカを経由してくれないか?」 「あら首都に寄るの?」 「あぁ、そうしてくれるとありがたいんだが…」 「あの〜どういうことですか?全くつかめないんですが〜」 アリスさんとネレウスが地図を広げて何やら相談しているが私はまるっきり部外者だ。 ここに来るのも初めて出し、地図なんか見てもここが何処だかもわからないし。 ここが何処だかわからなきゃ当然リートスがどこらへんなのかもわからない。 「あぁ、御免なさいね晴菜、ほら見て、ここが今いる町、エレノイス」 「はぃ、はぃ、ここですね」 そう言われた場所は地図の南西の少し下の方に乗ってる町。 「そこからほらこれがバークドークロードよ」 「はぃはぃ」 「これを北東のほうへ進んでいくと、ほら、リートスよ」 なるほど〜、リートスてそんな所にあるんだぁ。 って、もうこれ地図の端じゃない!ほぼ対角線上なんだ、遠いなぁ。 「遠いとは聞いてましたけど、地図でみると本当に遠いですね〜」 「そうね、でも首都に寄るからまず隣街まではバークドークロードで進んで、そこからこのトアエラス街道に乗り換えて、ほらここ、ほぼこの国の中心ね、首都のパイタルカ、そこからほぼ真横に伸びるラマロンルートを横に行っても・・・」 「あっ、リートスだ!」 「ね?わかったかしら?」 地図に無数に書かれた道の中からアリスさんはパイタルカという首都を通ってリートスに行く道を示してくれた。 道の名前はあんまり良く分からなかったけど、まぁ要するに対角線に進もうとしていたところを上に行って横にいく。 それだけでもわかった自分をほめてあげよう、うん。偉いゾ、晴菜。 「バークドークロードを進むよりパイタルカ経由のほうが大きい街道のトアエラスを通るから時間的には早く着くわね」 「あぁ、そうだな。まぁ晴菜は観光だとでも思っておけ」 「うん〜、まぁそれでもいいかっ、じゃあまずは隣街の・・・」 「ガーヒンバングね」 「ガーヒンバングだ」 こういう時にはちゃんと同時に言うところが、あぁこの二人そういえば夫婦だったね、って事を思い出させてくれるわね。 「何も二人同時に言わなくても…」 「言おうとしたくて言ったんじゃねーよ」 「またまたぁ、じゃあ改めてガーヒンバングに出発〜」