「ふぁぁぁぁ、、、眠たいなぁぁ」 朝、私は鳴く声で目を覚ますというすがすがしい体験をした。 都会では鳥どころか朝に聞こえてくるのは車の音。 空気は排気ガスまみれで汚れていて息も十分に出来ない世界。 ・・・・・・・・・だけれどそれが私の世界。 この世界は空気が綺麗だし、昨日は星も沢山見れた。 自然がまだ沢山残っている、文明の発達度はどれくらいなんだろう? 持ってきた携帯は電波は三本なのにつながらない。 「当たり前か・・・・、つながるわけないよね」 私は携帯をソファの上に投げると、立ち上がりテーブルに向かった。 今は昼、朝カナリに早く起きたので私は朝ごはんを食べたらまたすぐに寝てしまった。 机の上においてあるアリスさんのご飯をありがたく食べると、朝頼まれた重大な使命を思い出した。 〜きょうのあさ〜 「晴菜、おはよう。早起きなのね」 「おはようございます、アリスさん」 私が早起きと思って起きた時間にはアリスさんは既に起きて朝ごはんを作ってくれていた。 「晴菜、もし今日暇なら少し頼みたいことがあるんだけど?」 「いいですよ、私何もすることないですから」 「最近忙しくてね、買い物に行けなかったから冷蔵庫の中がもう空っぽなのよ」 アリスさんはほら?からっぽでしょ?と言って私に冷蔵庫を開けて見せた。 「あ、私のせいですよね、忙しかったのって」 「ううん、そんなことないわ、ただ私が行きそびれてただけ」 「そんな・・・、喜んで行って来ます、何を買ってくれば?」 「う〜ん、何でもいいのよ、晴菜が食べたいもので」 「そう言われると迷っちゃいますね」 「じゃあ、紙にでも書いとくわね」 そうから後の記憶は無い、、、寝ちゃったんだもん。 紙を見ると丁寧な字で書いてあるのは確かなんだけど・・・・。 読めない・・・。 英語かな? お店までの地図は図だから分かるんだけど、地図への注意書きみたいなのや、買い物リストはまったく読めない。 普通に喋れていたから異世界な感覚がまったく掴めなかった私だけど、此処に来て一気に感じちゃった。 ヤバイ・・・・・・・・・・・・・。 唐突にそう思いたくなった。